掲載日 : [2020-08-24] 照会数 : 9547
団員に元気を届けよう…家庭訪問で光復節のお土産 民団東京各支部
[ 支部事務所に団員へのお土産を配達する東京本部のスタッフ(20日、世田谷支部) ] [ 手配したトラックに物資を積む東京本部のスタッフ ] [ 団員が営む焼き肉店に光復節のお土産を届ける林致寛足立支部支団長(中央)と金ギョンテ同支部3分団長(21日) ]
民団東京本部(李壽源団長)では毎年、光復節式典で参加団員らに配布している、韓国食品などの記念品を家庭訪問を通じて全2000世帯あまりに配布する。
同本部主管の光復節中央記念式典は、民団結成前の建青時代から、日比谷公会堂など都内の施設で大規模に開催してきた。今年は新型コロナウイルス感染拡大のため、参加招待者を本部役員と支部、傘下団体の代表ら約60人程度に制限し、規模を大幅に縮小して韓国中央会館で開催した。
式典は東京本部団長の開会辞、大使と中央団長の慶祝辞だけにとどめ、時間を短縮。好評の芸能公演と大抽選会を省いた。それでも協賛企業や機関から韓国食品などの記念品が寄せられた。
このため、李団長は「光復節中央式典は毎年都内の団員たちが楽しみにしている、年に一度のお祝い行事。このように規模を縮小したのは民団史上初めてで、あまりにも寂しすぎる」とし、「団員宅を訪れ、安否確認と同時に記念品を配りながら団員たちに少しでも元気を届けたい」と家庭訪問を決断した。
団員に配布するのはコチュジャン、韓国のり、缶詰キムチ、即席ラーメン、調味料といった韓国食品のほか、太極旗、タオル、光復節記念パンフレットやマスク、消毒液といったコロナ対策品など全21品目。
東京本部では17日からトラックを手配し、常勤者が総出で都下21支部を巡回しながら物資を配達した。
各支部では本部から届けられた記念品をさっそく仕分けし、各家庭向けに袋詰めをはじめた。
都内大手の足立支部(林致寛支団長)は今年4月が役員改選の大会だったが、コロナ禍のため2カ月後の6月13日、支部事務所に設けた投票所で、代議員投票によって新3機関長を選出したばかり。
新3機関役員と各分団長らでチームを作り、さっそく21日から家庭訪問を開始した。
林支団長は「団員宅を訪問し、新3機関のあいさつも兼ねて、みなさんに元気を届けたい」と意気込みを見せている。
もうひとつの大手である荒川支部(鄭在桓支団長)も17日に届けられた物資をさっそく各家庭用に仕分けして袋詰めした。
鄭支団長は「コロナ禍で支部大会も書面決議となり、予定していたオリニ夏季学校などのイベントも中止せざる得なくなった。こんな時だからこそ、団員宅を訪問し顔をあわせながら、少しでも民団との絆を深めたい」と約200世帯を家庭訪問する。