【福井】婦人会中央本部(余玉善会長)の12年度全国大研修会が7日の近畿地協を皮切りにスタートした。これまで近畿のA、B2地協を含む7地協で行われていたが、「他県と交流することで、また違った雰囲気を味わえ、婦人会活動の活性化にもつながる」と、今年は近畿地協をひとつにし、全体で5地協での開催となった。京都は中北に合流する。
近畿地協研修は福井県あわら市の芦原温泉で9日まで行われた。会場には大阪、兵庫、滋賀、奈良、和歌山から300人余りが参加した。
8日の講演会では、一般社団法人移民政策研究所の坂中英徳所長が北送同胞問題の歴史や日本人妻の帰国などについて講演したほか、国際関係学の山下英愛博士(立命館大学非常勤講師)が、韓国歴史ドラマを通して韓国女性の活躍や当時の政治背景などを年代別に説明した。
大阪本部の金英子組織部長は、「韓国ドラマの新しい見方を発見し、もっと楽しんで見ようと思うようになった」と話していた。同じく、大阪本部の朴静子青年部長も、「韓国ドラマはいまや生活の一部。山下さんの講演を聞いてもっと興味がわいてきた。韓国の良さをこれからたくさんの人たちに伝えていきたい」と語った。
社民党の福島みずほ党首は、講演で女性の人権や戦後補償、生きやすい社会を作るために必要なことなどについて話した。参加者からは「同じ女性として、そして母親としてとても共感できる部分があった」との感想が聞かれた。
7日の開会式・懇親会には、金錦来女性家族部長官をはじめ、呉公太民団中央本部団長、鄭鉉権民団大阪本部団長ら来賓多数が参加した。続いての中北地協研修は14日から福井県で。この後、東北地協(秋田県、19〜21日)、関東地協(山梨県、26〜28日)、九州・中四国地協(山口県、7月3〜5日)と続く。
(2012.6.13 民団新聞)