…「天安」など安保視察も
「周辺諸国の協力必要」
【ソウル】民主平和統一諮問会議(議長=李明博大統領)の第15期海外地域会議(アジア地域会議)が、5月29日から6月1日までソウルで開かれ、アジア17カ国12協議会議の諮問委員456人が参加した。
日本からは鄭進日本地域副議長をはじめ民団中央本部の呉公太団長、金漢翊議長ら東部、中部、近畿、西部各地区協議会所属の諮問委員209人が参加。「実用政府の統一政策」「韓半島の統一と国際関係」「韓国のFTA(自由貿易協定)政策の現状と今後の推進展望」「さらに大きな大韓民国‐思考の枠組みを変えよう」などについて柳佑益統一部長官をはじめ高位当局者らから説明や特別講義を受けた。
3グループに分けての討論では李龍権近畿協議会長が「民主平統海外組織の活性化方案」、張永植中部協議会長が「北韓の人権改善のための国際社会との協力方案」についてそれぞれ主題発表を行った。
さらに安保研修として、平澤の第2艦隊司令部を訪問し、西海守護館と艦隊および一昨年3月に北韓によって爆沈された哨戒艦「天安」などを視察した。
参加者は、安保堅持・平和守護と北韓の人権状況改善および経済再建を通じた南北の民主的統一推進へ、民主平統海外地域諮問委員の重要な役割を再認識し、統一推進の先頭に立つことを確認した。
開会式では鄭日本地域副議長が開会辞、呉民団中央団長が祝辞、金顯首席副議長が歓迎辞をそれぞれ述べ、海外地域会議の意義と諮問委員の役割を強調した。
会議参加者招き李大統領が激励
李明博大統領は5月30日、民主平和統一諮問会議のアジア地域17カ国・12協議体の諮問委員ら約500人を青瓦台に招き激励した。この席で李大統領は、一貫して推進してきた「原則のある対北政策」と統一推進のために準備中の「統一の壺」募金など、政府の統一政策について説明した。
李大統領は「韓国が統一されれば世界の列強と堂々とならび世界の平和と繁栄に寄与する。第2の発展の契機になり、北韓住民2000万人が自由と人権を回復して幸せな国になることができる」と強調。同時に「統一韓国の建設のためには中国・日本をはじめ周辺諸国の協力が切実だ」と述べ、統一論議を広め統一に対する国際的支持を得るのに積極的な役割を果たしてほしいと促した。
アジア地域諮問委員を代表してあいさつした鄭進日本地域副議長は「我われは海外諮問委員として祖国の繁栄と統一実現にともに参加するために使命感と責任を再確認した」と表明、「統一への強い思いを、それぞれの居住国において『統一の壺』運動に積極的に参加することで表現しよう」と呼びかけた。
(2012.6.13 民団新聞)