大統領選挙…「こぞって選挙人登録を」
【愛知】民団中央本部の呉公太団長は、今年2月の中央3機関長選挙で公約に掲げていた「全国支部巡回」をスタートさせた。これまで支部の総会や花見に積極的に参加してきた呉団長は22日、支部巡回としては初めてとなる民団愛知・中村支部(金榮培支団長)を訪れ、支部3機関役員や婦人会、団員らの意見や要望に耳を傾け、活発な意見交換を行った。
中村支部に中央本部から団長が訪れたのは初めて。中央本部の梁東一副議長、民団愛知本部の鄭博団長、徐海錫議長、丁海遊監察委員長、卞利長中央本部顧問らも出席した。
初めに、金支団長が「呉団長の公約通り、支部との意見交換が実現し、とてもうれしく思う。今日の会合を意義あるものにしていきたい」とあいさつ。
呉団長は「在日ほど本国に強い関心をもち貢献してきた海外同胞はない。だが、本国では、世代交代などで、在日や民団の歴史を知らない」と強調。「12月の第18代大統領選挙の在外選挙人登録が7月22日から始まる。在日を知ってもらう意味でも、一人でも多くが登録し12月には投票参加するようお願いしたい。今日はいろいろな意見をどんどん述べてほしい」と呼びかけた。
初めに徐元中央組織局長が、組織基盤強化運動や戸別訪問、組織の基本活動など、民団の現況と今後の運営について説明した。
今回の「全国支部巡回」の目的は、地方の現況を把握し、組織の活性化と今後の民団のあり方について率直に意見を交換するとともに、団員とのきずなをもっと強めることにある。あわせて今年は特に、団員一人ひとりが12月の大統領選挙に強い関心をもち、まず投票参加に不可欠な在外選挙人登録を行うことを呼びかける方針だ。
意見交換では、大統領選挙に関するものが目立った。「4月の第19代国会議員在外国民選挙では、投票者が予想より少なく、民団からの広報が行き届いていないと感じた。大統領選挙では、その時の反省をふまえ、各種宣伝を強化してほしい」「役員の人も同胞との会合や対話の中で常に登録および投票参加を呼びかけるようにしてほしい」といった意見がよせられた。
呉団長は熱心に耳を傾けながら「全国津々浦々まで積極的に回りながら知らせていくとともに、みなさんの貴重な意見を参考に力を入れていく」と述べた。
次世代育成問題と関連しては、姜成龍同支部監察委員(中北蹴球協会会長)から、フットサル全国団長杯のほかにいろいろなスポーツの大会を全国的に開催してほしいといった要望があった。
中村支部は県内で3番目に大きな支部で、団員数は2750人(450世帯)、65年の歴史をもつ。常に新しいことに着目し、さまざまな行事を開催している。また敬老会や忘年会、花見にもたくさんの人を集め、支部活性化につなげている。
最後に呉団長は「今日はとても有意義な時間を過ごすことができた。私たちみんなが力を合わせ、目標に向かって頑張ろう」と述べ、「常に団員みなさんの目線に立って考え、精一杯尽力していく」と改めて強調した。
呉団長は、24・25日には民団広島の賀茂、安芸、福山の3支部を訪問し同胞らと意見を交換した。今月末の30日と7月1日には民団大阪の6支部を巡回する予定。
(2012.6.27 民団新聞)