掲載日 : [2017-07-26] 照会数 : 5360
<新刊紹介>ふつうの韓国人知ってほしい
韓国を愛する人たちが、韓日の友好を願って立ち上げた同人誌『中くらいの友だち』が、皓星社より創刊された。
かっこいい時もあれば、ちょっぴり情けない時もある。そんな最高でも最低でもない「中くらい」な韓国の人たちを知ってもらおうという思いから誕生した。対立を招きやすい政治やイデオロギーといった要素は除き、文化を主題にしている。
ライターや舞踊家など、幅広い分野で韓国と関わってきた在日韓国人・日本人13人が原稿を寄せる。テーマを決めていないので、エッセイや詩など内容も様々だ。
ロックバンド「コプチャンチョンゴル」の佐藤行衛さんは韓国のロックにのめり込み、バンドを結成するまでの経緯を、また韓国人男性と結婚したライターの韓麻木さんは、シオモニとの交流を通して、韓国人にとっての家族の大切さを知った体験を書いた。
同人誌としての創刊には、論争が起きやすいネットの世界から距離を置き、紙媒体にすることでじっくり読んで欲しいという願いと、売るためではなく自由に書きたいという執筆者たちの思いがある。
定価1000円(税別)皓星社販売(03・6272・9330)。
(2017.7.26 民団新聞)