掲載日 : [2019-06-12] 照会数 : 8156
初夏の韓国 旅への誘い
[ 伝統家屋が並ぶ全州韓屋村 ] [ 全州ビビンパ ] [ 「冬のソナタ」のロケ地で知られる南怡島 ] [ 春川タッカルビ ] [ 個性的なグルメを味わえる1913松汀駅市場 ]
憩う、味わう 癒しのスポット
初夏に向けて韓国旅行を計画する方も多いのではないだろうか。全国には、街の特徴を生かした観光地、お勧めのグルメや地元の人たちに愛されている場所がある。全羅北道全州、江原道、全羅南道のお勧めスポットを紹介する。(写真提供=韓国観光公社、詳細は同社HP)
全州
韓屋村は947棟ある建物のうち、およそ8割の735棟が伝統家屋の韓屋(棟数データは全州市文化観光・全州韓屋村「全州韓屋村現況」から)になる。
新たな楽しみの一つとして注目を集めているのは韓服体験だ。伝統的な韓服以外に、韓服ドレス、カップル韓服、韓国の開花期当時のレトロな洋服などを短時間レンタルし、街を歩くことができる。
この韓屋村全体が一望できるのは、小高い丘の上にある梧木台。丘からは韓屋村で韓服を着て記念撮影する人たちや通りで食べ物を売っている店の人々の姿がよく見える。
市民の憩いの場で近年、人が急増中の完山公園(完山七峰)は、元々公園近くに住む地元のキム・ヨンソプさんが1970年代から40年以上の間、さまざまな花を植えて手入れしてきた場所だ。
さらに100年の歴史を持つ全州南部市場の2階には青年モールが開設され、若者たちでにぎわっている。グルメは、有名な全州ビビンパ、コンナムルクッパ以外に、地元の人たちが愛してやまない「ムルカルビ」がお勧め。水のようなスープで煮込んだ寄せ鍋で人気がある。
全州のおしゃれな通り、客理団キルにはカフェ、レストラン、セレクトショップなど30店舗があり、旅の疲れを癒すのに最適だ。
江原道
江原道は手付かずの自然が美しいまま残っている。韓国を代表する名山の雪岳山をはじめ、ドラマや映画、CMによく登場する南怡島、関東八景(江原道の東海岸の景勝地)の一つである洛山寺がある。
江陵を旅行するなら絶対に外せない烏竹軒は、母の鑑と呼ばれる申師任堂と、彼女の息子で朝鮮朝時代を代表する学者である栗谷李珥が生まれた生家。烏竹軒からほど近いところに位置する上流階級の伝統家屋である船橋荘も訪ねてみたい。
雪岳山近くにある大浦港は東海岸で有名な漁港で、美味しい海産物を食べることができる。春川の明洞タッカルビ通りでは、約50年の歴史を誇る春川タッカルビを食すことができる。
江陵では、正東津海岸のレールバイクに乗って美しい海辺をみながらのんびり過ごしたい。
全羅南道
全羅南道は飛行機や電車、バスを作って旅するには便利なところ。全羅南道の務安国際空港をはじめ、首都ソウルと結ぶ高速鉄道も走っているので気軽に利用できる。
お勧めの場所は、光州松汀駅前にある1913松汀駅市場。従来の市場の概念を打ち破った新しいスタイルの市場で、伝統市場で定番のグルメに加え、バゲットバーガー、紅参ヨーグルトなど個性的なグルメがたくさんある。全羅道の方言で書かれたカレンダーやノートなどを販売する記念品店「ヨクソサソ」も市場の人気店だ。
光州で食べておきたいグルメといえば松汀トッカルビ。光州松汀駅から歩いて約10分のところにある光山区庁の近くには、光州松汀洞トッカルビ通りがある。トッカルビとは、牛カルビ肉を粗びきにしハンバーグ状に成形して焼いた料理で、外国人観光客にも食べやすいと人気だ。
そして羅州のお勧めはコムタン。全国にその名がとどろく羅州コムタンは通常の牛の骨を使って出汁をとるやり方とは違い、バラ肉とスネ肉を煮込み、澄んだスープのあっさり味が自慢だ。
文化財の羅州錦城館は、客舎として使われた建物。羅州牧使内衙(琴鶴軒)は、朝鮮朝時代に羅州牧の長として派遣された牧使が住んでいた。牧使内衙では宿泊も可能。
癒しの旅に最適な観光スポットといわれる務安。務安邑バスターミナルの周辺にある務安テナガダコ通りには、約30軒の店が軒を連ねており、テナガダコの刺身和えや鍋、テナガダコのビビンパ、牛カルビとテナガダコを贅沢に使った全羅南道霊岩郡の郷土料理、カルナクタンなど、多彩なメニューを楽しめる。
海が好きな方にはトンモリ海水浴場や白い蓮の花が咲き乱れる務安回山城蓮池がある。
(2019.06.12 民団新聞)