掲載日 : [2019-05-22] 照会数 : 6953
李相花選手 引退会見「膝のケガもう限界」
[ 笑顔で会見する李相花さん ]
「良い姿のまま記憶してほしい」
「氷速女帝」と呼ばれ、2010年バンクーバー、14年ソチ両五輪のスピードスケート女子500㍍で金メダルを獲得し、昨年の平昌冬季五輪では日本の小平奈緒と金メダルを競い合った李相花(30)が16日、ソウル市内で記者会見し、正式に引退を表明した。
引退を決心した理由について、「平昌五輪後、選手を続けようとしたが慢性的な膝の負傷でコンディションが戻らなかった。ファンが良い姿で覚えてくれているうちに選手生活を締めくくるべきだと思い、引退を決めた」と語り、涙も見せた。
13年に打ち立てた女子500㍍の世界記録(36秒36)は現在まで破られていない。
自国開催の平昌大会では金メダルが期待されたが、小平に次ぐ2位で銀メダルを獲得した。3連覇を逃し、悔し涙を流す李を小平が抱いてねぎらい、両選手が互いをたたえ合った姿は、平昌五輪の感動シーンとして記憶されている。
引退を聞いた小平は「共に高みを目指してきた仲間が競技から退く時が来て、寂しい気持ちと感謝の気持ちが入り交じっています。もっと先のことであってほしいという思いでしたが、その時が来たのだなと実感しました」と、好敵手の引退を惜しんだ。「サンファには、ここまで頑張ってきた心と身体をまず休めて、次の新しい人生を清々しい気持ちで歩み出して欲しいと願っています。スゴヘッソ クリゴ コマウォヨ(お疲れ様、そして有り難う)」と、韓国語を交えてメッセージを送った。
李相花も「奈緒とは縁が深い。中学生の時から友情を育んできた。奈緒はまだ現役選手だが、トップの座を守ろうと欲張りすぎるのではなく、やっていた通りにすればいいと思う。近く奈緒がいる長野に遊びに行く」と話した。
(2019.05.22 民団新聞)