掲載日 : [2019-05-11] 照会数 : 6986
韓国DMZ内の自然保護訴える…原美術館展覧会 崔在銀氏企画
韓国の非武装地帯(DMZ)に生まれた豊かな生態系の保護を訴える展覧会「The Nature Rules 自然国家‥Dreaming of Earth Project」が東京・品川区の原美術館で開催されている。ソウル生まれの女性アーティスト、崔在銀氏が発案・構成した。
「自然国家」とは「人間ではなく自然が治める国」のこと。生きとし生けるものすべての共生を願って崔氏が2014年に立ち上げた「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」構想に共感した数多くのアーティストや建築家、思想家が構想の可視化に向けて具体的方法を提案した。
たとえば、渡り鳥が羽を休める空の庭園や、人を地雷から守り、自然を人間から守ることのできる散策路、そして絶滅が危惧される植物の種を保存するシードバンクなど。
崔氏は72年に来日。生け花に魅せられ、草月流3代目家元・勅使河原宏氏のアシスタントを務めた。いまは伝統的な生け花の枠を大きく超える活動を行うほか、映画監督としても活躍している。
7月28日まで。原美術館(電話03・3445・0651)。
(2019.05.10 民団新聞)