掲載日 : [2019-06-12] 照会数 : 10490
「韓国語」人気じわり…全国474大学で設置(2014年現在)
[ 写真は帝京大学の公式サイト内の帝京大学外国語学部「コリア語コース」の紹介ページ ]
02年対比13.7%増加…K‐POPも追い風に
帝京大学 李恵正講師が調査
大学での選択授業項目、第2外国語として「韓国語」のニーズが静かな広がりを見せていることがわかった。
第2外国語(学科も含む)として「韓国語」を設置する大学は2002年当時で国立58、公立30、私立234の合わせて322校だった。これが14年になると国立64、公立50、私立360の474校と13・7%の増加ぶり。
調査にあたった李恵正さん(帝京大学外国語学部「コリア語コース」講師)は「フランス語、ドイツ語のニーズが減少している。その間隙を中国語を含むアジアの言語が埋めている」と示した。
李さんが同大学で韓国語を学ぶ207人の学生に今春、アンケート調査したところ、学習に至ったきっかけはK‐POPと韓国文化への関心が半数以上という。「旅行」、「趣味」といった動機は15・4%にしかすぎなかった。
K‐POPや韓国ドラマ好きの学生にはやはり魅力的な言語だったようだ。04年放映のテレビドラマ「冬のソナタ」を機に始まった韓流は一時、衰退したが、いまは第3次のブームが到来したといわれている。東京・新宿の「コリアンタウン」新大久保を訪れているのも好奇心旺盛なこうした世代だ。
ネット上には「授業内にて韓国で話題となっている記事を読んだりして、韓国の社会情勢や文化について学ぶことができました。語彙が増えてくると、自分の好きなK‐POPの曲の意味が分かってきたりして楽しかったです」(同志社大学商学部3年生/女性)という声も見られた。
千葉県東金市に本部を置く私立城西国際大学では4月から国際文化学科に「韓国語コース」を新設した。
(2019.06.12 民団新聞)