8月5日から5日間ソウルで
応募締切は今月31日
民団中央本部(呉公太団長)は、次世代育成運動の一環として在日同胞オリニジャンボリーを8月5日から4泊5日間の日程で開催する。また、初の試みとして昨年実施した中・高・大学生、青年会、青年商工人対象の次世代母国研修も実施する。11年前から始まったオリニジャンボリーは全国の同胞児童が母国で一堂に会し、仲間とふれあい、韓国の文化に肌で接する生きた民族教育の場。夏の一大イベントとして定着し、毎回人気の高さをうかがわせており、2年ぶりの開催を待ちわびているオリニも多い。参加申し込みの締め切りは今月31日。早めの申請が無難だ。
2月の中央委員会で決めた新年度活動方針では次世代育成を4大運動のひとつとして掲げた。
ただ、2001年に始まり02年から隔年開催し、次世代育成の目玉となっていたオリニジャンボリーは財政事情で今年度の実施を見送っていた。
しかし、2月の中央大会で新たに選出された呉公太団長が公約の中で次世代育成運動に最大の力を注ぐことを強調、同行事開催に熱意を示していた。
新執行部では開催に向けた財政確保を協議、その目途が立ったことから実施に踏み切る。
7回目となる今年のオリニジャンボリーの日程は、過去3回利用した京畿道龍仁市の陽智パインリゾートを宿所に8月5日から9日まで。
定員は280人で対象は小学校5、6年生の団員子弟に絞った。ただし、同胞世帯数が少ない東北や九州などの過疎地方はこれまで通り4年生まで広げる。参加費は3万8000円。非団員の子弟も参加できるが、民団地方本部・支部からの補助対象外となるため、5万8000円となる。
オリニジャンボリーは2年に一度の「夏の一大イベント」として定着。初開催から10年以上が経つことから、初期に参加したオリニがその後、学生会や青年会への参加につながっており、次世代育成の体系的事業として必要不可欠となっている。
「民族とのふれあいはオリニの時から」と民族教育の効果を重視し、全力を挙げて参加者を募る地方本部も多い。中には独自の補助でオリニの参加費を大幅軽減するケースもある。
今回も初日のウェルカム・パーティーをはじめ、素顔の韓国に触れる「ソウル市内スタンプラリー」、母国のオリニとふれあう「韓国の小学校1日体験入学」やテーマパークのロッテワールド観覧など盛りだくさんの企画。4日目の夜のキッズ大パーティーではキャンプファイヤーやゲーム、ダンスなどを通じて全参加者がひとつになる。
これまでとほぼ同じ企画だが、文教局ではオリニたちにゆとりを持たせたスケジュール調整を心がけていくという。
詳細は公式サイトを
母国研修も実施…中・高・大生・青年会・青商
民団中央では創団65周年記念事業の一環として、昨年初めて試みた中・高・大学生と青年会、青商対象の次世代母国研修を今年も開催する。
「中学」「高校」「大学・短大生」の3コースは夏休み期間中、「青年会」「青年商工人」世代対象の2コースは秋に実施する。
今年の企画も昨年同様、全国各地に暮らす同世代が母国で一堂に会し、交流と親睦を深めあいながら、在日同胞史を学ぶと同時に、文化体験、産業・安保視察、K―POPスターとの交流などを通じて母国の現況を肌で感じてもらうことが重点となる。
昨年は青年会を東西2コース設けたこともあり全6コースで1100人以上が参加した。今年の定員は全5コース合わせて700人。
夏休みの先陣を切って開催するのは高校生コース(150人)で、7月24日から。中学生コース(100人)は8月21日、大学・短大生コース(150人)は8月28日に出発する。いずれも3泊4日間で、宿所は昨年と同じソウル市のオリンピックパークテル。
青年会コース(250人)は9月15〜18日。青年商工人コース(50人)は9月か10月を予定。勤労者を配慮し、いずれも連休を活用する。
参加申請の締め切りは各学生コースが6月15日。青年会コースは7月20日(受け付け開始は6月15日から)。青年商工人コースについては現在調整中だ。
参加費は中・高校生が1万円、大学・短大生が1万5千円、青年会、青年商工人が2万円。各コースとも初参加者を優先する。
(2012.5.9 民団新聞)