掲載日 : [2020-04-24] 照会数 : 11562
民団各地方、生活必需品を宅配中…マスク、消毒液、ティッシュ
[ 団員(左)に消毒液を届けた民団熊本本部の職員 ] [ マスクの到着を喜ぶ金龍洙団長(中央)ら関係者(民団長野本部) ]
民団福島本部(金仁河団長)は品薄のトイレットペーパーとティッシュ、マスクを持って戸別訪問を続けている。
トイレットペーパーとティッシュは地方委員会で配ろうと、職員3人が3月から毎日、スーパーに足を運び、少しずつ買い置きしてきたもの。地方委が書面決議となったため、6日からあすか信組から届いたマスクと一緒に届けている。「団員さんにすっと渡してさっと帰る。気をつかうし、毎日大変ですよ」(銭相文事務局長)。
民団熊本本部(金泰汶団長)は団員家庭を訪ね、消毒液を3本ずつ配っている。戸別訪問は2月中ごろから開始し、全120世帯のうち約9割の家庭に届け終えた。このほか、独自にマスク1万枚を韓国に発注している。こちらも届きしだい団員に配るという。
民団静岡本部(李宜弘団長)はマスク3800枚を用意し、22日から1世帯あたり15枚ずつ郵送している。このうち800枚は民団中央本部が送ったもの。残り3000枚は同本部が独自に調達した。このほか、希望者には消毒液も無償で配布している。
◆マスク一括購入団員世帯に配布…民団長野と松本支部
民団長野本部(金龍洙団長)は新型コロナウイルス感染予防用の不織布マスク1万1000枚を一括購入し、団員510世帯すべてに配布した。
配布方法は各支部の判断に委ねた。基本は郵送で、一部は支部会館まで取りにきてもらったようだ。このなかには民団と疎遠になったり、すでに付き合いの切れた団員も対象に含まれている。
金団長は「これまで団費を納めてくれたことへの感謝と、引き続いてのお付き合いを期待して配布することにした。入手困難ないまだからこそ、団員たちに喜んでもらえる支援事業を展開するべきだと考えた」と述べた。
配布にあたっての詳細は10日、同本部で3機関長・副団長会議を開いて決めた。また、民団松本支部でも独自に1万枚を購入して配布した。
◆民団生野西でも4000枚郵送…激励メッセージ添え
【大阪】民団生野西支部(鄭康実支団長)は15日、不織布マスク4000枚を管内の全団員に郵送した。同支部は400世帯。1世帯あたり10枚とした。
発注したマスクは14日に届いた。「一日でも早く届けよう」と支部実務者2人が袋詰めを急ぎ、翌日には激励のメッセージを添えて発送作業を終えた。同支部には団員からの感謝の電話が相次いでいるという。
独自のルートでマスクを手に入れたという鄭支団長は「団員さんに早く届けられたのが一番の成果。支部の実務者がよく頑張ってくれた。新型コロナウイルスの感染が収束するには今年いっぱいかかるかもしれない。長期戦を覚悟して2カ月後にも第2弾のマスクを届けられないか、役員会で検討したい」と語った。
(2020.04.24 民団新聞)