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慰霊碑前で法要…民団神奈川本部
民団神奈川本部(金利中団長)は1日、横浜市南区の宝生寺境内に建つ「関東大震災韓国人慰霊碑」前で犠牲者を偲んだ。
横浜市内での犠牲者数は不明だが、同胞人口比からすれば、東京よりも被害がさらに大きかったとされる。
宝生寺では震災当時、横浜で伝道活動をしていた李誠七氏が犠牲同胞を供養しようとつくった位牌を引き受け、翌年から法要を営んでいる。この法要を引き継いだのが現在の民団だ。
震災勃発の11時58分に境内の鐘が打ち鳴らされ、僧侶の読経に続いて関係者が焼香した。
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「事実語り継ぐ」…民団千葉・船橋支部
民団千葉・船橋支部(李鍾一支団長)は1日、同支部で儒教式の祭祀を営んだ。祭床に豚肉、チヂミ、ナムル、果物、お餅などの供え物を置き、韓服姿の李支団長が大礼を行った。
船橋市内では建設途中だった北総鉄道(現在の東武野田線)の工事で働いていた労働者とその家族ら少なくとも70人余りの同胞が犠牲となったことがわかっている。李支団長は追念辞で、「蛮行が二度と繰り返されないよう、事実を後世に語り継ぐ」ことを誓った。
民団千葉本部から金鎮得団長と李林潤議長、各支部からも例年以上に多くの支団長が参席した。
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県北3自治体追悼式回る…民団埼玉本部
民団埼玉本部(景民杓団長)は1日、本庄市、上里町、熊谷市の各自治体が主宰した慰霊・追悼式に総連側と共に参列し、焼香の列に加わった。
震災時、県内には東京からの避難民が続々と押し寄せた。このうち、同胞だけは県南地域の警察で保護検束され、隣の群馬県に移送されることになったが、県北にさしかかったところで本庄、上里、熊谷の地で警戒にあたっていた自警団と群衆に襲われ、193人が惨殺された。
(2013.9.11 民団新聞)