民団韓食ネット協議会(呉永錫会長)をはじめとする世界各都市の韓食世界化協会の会長は8月下旬、中国・延辺朝鮮族自治州の延吉市内のホテルで一堂に会し、韓食世界化海外総連合会を設立するとともに、「発起人宣言文」を採択した。今後、各都市協議会は一体となって韓食世界化事業を展開し、韓食を通じて国家ブランドを高めていく。
民団ネットなど12協会
設立総会には、世界12都市協会のうち、東京の10人をはじめ、延辺、上海、香港、ロンドン、ロサンゼルス、シドニー、オークランドの8都市から会長らが参加した。来賓として韓食財団の金ホンウ事務総長、韓国伝統飲食研究所の尹淑子所長らが出席した。
総会では、初代会長に準備委員長を務めた林ジョンテク氏(米国西部韓食世界化協会会長)、副会長に民団韓食ネットの呉会長と延辺朝鮮族伝統飲食協会の金順玉会長を選出した。
会議の名称は「韓食世界化海外総連合会」とし、役員は会長団のほか、監査および総会選出理事5人と当然職理事10人以上、常任理事1人で構成され、事務局本部はソウルに、また支部を各都市に置くことにした。
韓食世界化協会は、東京で民団韓食ネット協議会を設立したのを契機に各都市に波及。2011年、東京、延辺、上海、香港、パリ、ロンドン、米国西部(ロサンゼルス)、米国東部(ニューヨーク)の8都市会長がソウルに集い、政府主催のワークショップが開催された。
昨年のソウルワークショップ時にはシドニー、オークランド、アトランタが新たに加わり、世界総連合会の設立が確認され、今回設立の運びとなった。
同会は今後、主要事業として1,韓食世界化事業の体系的な展開に向けた専門調理師養成教育および標準調理法・有望メニューの研究開発2,韓国内関連団体との人的交流3,韓国産食材の共同購入および仲介事業4,韓食文化の国際学術フォーラム開催5,世界韓食料理大会の開催6,国際韓食調理師資格の検定事業7,海外優秀韓食堂認証事業などを推進していく。
また、韓食が優れた健康・発酵食品であることをPRしながら、各国に適応した韓食の現地化を進め、韓食世界化事業を通じて国家ブランドの向上に積極貢献することをうたった「発起人宣言文」を採択した。
民団韓食ネットの呉会長は「海外同胞のネットワークができたのは心強い。これを契機に日本内でも多くの同胞に呼びかけ、新会員の拡大を図りたい。また、信頼しうる高品質食材の共同購入や、調理師研修などを通じてレベルアップをめざしたい」と抱負を語った。
設立総会に先立ち開催された第1回グローバル韓食文化国際フォーラムには約150人が参加。韓食世界化事業の現況や、各都市韓食堂の成功事例に関する発表などを行った。
(2013.9.25 民団新聞)