観光から韓食、音楽まで幅広く
シナジー効果に期待
東京・四谷の韓国文化院ビルの名称が「コリアセンター」に改称されたのに合わせて、7関係機関が集結した。駐日韓国大使館の新庁舎(港区南麻布)が完成、移転したのにともなうもので、観光から韓食、音楽まで幅広い機関の入居により、コリアセンターは名実ともに「韓国文化」の殿堂になる。
コリアセンターは地下1階、地上8階。今回入居したのは、5階に韓国農水産食品流通公社東京aTセンター、6階に韓国観光公社東京支社および江原道観光事務所、済州特別自治道東京事務所、7階に韓国コンテンツ振興院日本事務所と国外所在文化財財団、東京韓国教育院。
韓国観光公社は日比谷界隈に44年間にわたり事務所を構え、韓国旅行ガイドの窓口として親しまれてきたが、今回の移転でその歴史に終止符が打たれた。
同公社の康重石支社長は「今回は単なる移転ではなく、韓国の公的機関が結集し、互いに協力しながら韓国をPRするのが狙い。シナジー効果がおおいに期待される。この1年間、日本からの訪韓者は前年比で月平均26%ほど落ち込んだが、9月に入り30%も増加したのは明るい兆候だ。移転を機にPR活動に拍車をかけたい」と意欲を見せた。
観光公社のフロア面積は116平方㍍。以前より広いスペースになったことから、来館者のために入口の観光ガイド閲覧コーナーを広げ、情報検索用パソコンを2台設置した。ガラス張りの窓から日が差し込み、館内は明るい。
aTセンターは韓食を日本で普及させるための窓口で、レシピ紹介のイベントなどを行う。コンテンツ振興院は、音楽やアニメ、ゲームなど韓流文化産業を幅広く紹介し、教育院は児童・生徒らの国際交流やハングルの普及を推進する。
韓国文化院が繰り広げる、さまざまなイベントとの相乗効果により来館者が増えると、移転した関係者は期待を寄せている。
このほか、1階にギャラリー、2階にハンマダンホール、3階に図書映像資料室、4階に世宗学堂・セミナー室およびサランバン、韓国伝統庭園などを備えている。コリアセンターへのアクセスは、地下鉄丸ノ内線「四谷三丁目」駅1番出口から徒歩3分。
5階
韓国農水産食品流通公社東京aTセンター(℡03・5367・6656)
6階
韓国観光公社東京支社(℡03・5369・1755)
江原道観光事務所(℡03・5369・1860)
済州特別自治道東京事務所(℡03・5369・3210)
7階
韓国コンテンツ振興院日本事務所(℡03・5363・4510)
国外所在文化財財団(℡03・5312・6970)
東京韓国教育院(℡03・3354・5090)
(2013.10.9 民団新聞)