在日学徒義勇軍戦死者遺骨移葬50周年
【ソウル】北韓の全面奇襲南侵(6・25戦争勃発)により祖国が危機に直面した時、救国の一念で日本各地から参戦した在日青年・学徒志願兵の戦死者の遺骨が国立墓地ソウル顕忠院に移葬されてから50周年を迎え、「記念追悼慰霊祭」が1日、同院内の在日学徒義勇軍戦没勇士慰霊碑前で行われた。
民団中央本部主催による慰霊祭には、呉公太団長、金漢翊議長、韓在銀監察委員長をはじめ、朴世煥在郷軍人会会長、李奉男在日学徒義勇軍同志会会長、余玉善婦人会中央会長、同志会会員、遺家族ら約100人が参列した。
呉団長は追悼辞で「護国英霊」に改めて感謝を述べ、「在日学徒義勇軍の愛国愛族と高貴な犠牲精神は、まさに民団の根本精神だ。私たちは、救国と犠牲の精神を受け継ぎ、祖国の守護・発展に尽力する」と強調。また「まだ身元確認ができず、祖国の胸に戻れずにいる北側戦場での戦死者が早く戻れるよう、民団としても努力する」と表明した。
在日学徒義勇軍は、兵役の義務も祖国からの参戦の呼びかけもないなか、祖国守護の一念で日本各地から642人が志願して参戦。仁川上陸作戦、ソウル奪還作戦、元山・利原上陸作戦、甲山・恵山鎮奪還作戦、白馬高地戦闘、長津湖戦闘など、各種戦闘に参戦した。
135人が戦死。このうち83人は北韓地域での中国人民志願軍との戦闘で戦死・行方不明に。身元の確認された52人の遺骨は、米軍の協力を得て日本の大行寺(東京あきる野市)に一時安置された。その後、民団中央本部の働きかけで1963年11月、国立ソウル顕忠院に新設した「在日義勇軍」墓域に移葬した。
(2013.10.9 民団新聞)