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韓日友好を誓う…民団岩手本部
【岩手】第2次大戦中に韓半島から徴用され、岩手県内で死亡した161人の冥福を祈る18回目の式典(追悼碑管理員委員会主催)が9月13日、岩手郡滝沢村にある岩手産業文化センター敷地内に建つ「追悼之碑」前で営まれた。
民団岩手本部を代表して申百議長が、「民団はどんな試練が迫ってきても、韓半島の平和と安定、そして韓日友好親善のために尽くす」とした金盛義団長の追悼の言葉を代読した。
また、達増拓也県知事からは、「悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、後代に伝えていく」としたメッセージが寄せられた。最後に参列者50人がリンドウを献花した。
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65人偲びチェサ…民団鳥取本部
【鳥取】解放前の1943年、マグニチュード7・3の鳥取大地震によってせき堤が決壊し、鉱泥の下敷きとなった韓国人鉱山労働者とその家族28人を含む韓日の犠牲者65人を偲ぶ祭祀が9月10日、民団鳥取本部(薛幸夫団長)主催のもと、岩美郡岩美町に建つ供養塔前で営まれた。今年で71回目。
慰霊祭は町が5年に1回行っているが、間の4年は民団が儒教式で哀悼を捧げている。
祭主を務めた薛団長は、「われわれは日本による過去の植民地支配をしっかりと直視しなければならない。と同時に、韓日両国の友好交流と東アジアの平和実現に一層努力するという使命も課せられている」とした祭文を読み上げ、その実現に向けて民団が先頭に立つとの決意を示した。
続いて各支部の団員20人が拝礼し、岩美町関係者と地元住民ら80人による献花の列が続いた。神戸総領事館からも李成権総領事をはじめとして3人が加わった。
大地震発生時、同胞犠牲者はせき堤下の寄宿舎におり、4万3000立方㍍におよぶ鉱泥の直撃を受け、付近の日本人集落15戸もろとも埋没した。
(2013.10.9 民団新聞)