重国籍、就職、結婚…
青年会東京本部(李政訓会長)は5日、韓国中央会館で幹部と活動者を対象にしたセミナーを開催した。第1回のテーマは「重国籍」。講師に女優の韓英恵(カンハナエ)さんを招いた。
90年生まれの韓さんは父・韓国籍、母・日本籍という「ダブル」。22歳になった1年前、国籍選択時に韓国を選んだ。
韓さんは、「役所で重国籍のままではだめか?と問い合わせたところ、答えはNOと返ってきた。相談した両親と祖母から『自分の人生だから自分で決めなさい』と言われ、悩んだ末に韓国籍を選んだ」と、当時をふり返った。
84年の国籍法改正による「父母両系血統主義」への制度変更で現在、重国籍者や日本国籍者の会員が少なくない。今後とも同じような悩みに直面する青年が増え続けることは確実だ。この日のセミナーにも韓さんと同じ境遇の青年の姿が目立った。懇親会の席では「私と同じだ」と仲間との出会いを喜んでいた。
同本部では、今後も就職、結婚などの進路を中心としたテーマで定期開催していく。李会長は、「活動者だけでなく、より多くの同胞青年が参加し、一緒に未来像などを考える場にしていきたい」と期待を込めていた。
(2013.10.16 民団新聞)