全国を3ブロックに分けた2013年支団長ワークショップの「関東・東北地区」が開催された。12、13の両日、東京・港区南麻布の韓国中央会館で、18地方本部、57支部から計143人が参加して行われた。宮城、東京、神奈川、長野、静岡県内6支部の活動事例報告に続く呉公太中央団長との対話・意見交換や「未来創造プロジェクト本部」の民族財産保全、同胞社会統合、次世代育成の3プロジェクトチーム(PT)についての説明後、全体討議などが活発に行われ、支団長らは、民団再生(組織強化)、次世代育成の緊要性を再確認し、中央・地方本部・支部が一体となり、これまで以上に力を尽くすとの決意を新たにした。
組織再生へ連携強める
呉中央団長は、第1日目のDVD「民団の歴史」上映後の講義「民団再生のために‐共に汗を流そう」で「民団の歴史、これまで実践してきたことを伝えるものがほしいとの団員らの要望に応えるためにDVDをさらに1万枚つくり各家庭に届けていきたい」と表明。
「全国各地の支部を巡回しながら、『このままではだめだ。なんとかしなければならない』ということを改めて痛感した。当面した同胞社会の重要課題に迅速に対処し、組織改革の実現に全力をあげるために『未来創造プロジェクト本部』を立ち上げた」と強調した。同時に「来年も支部への支援を強化するので、がんばってほしい」と激励した。
また、最近の韓日関係について呉中央団長は「在日同胞にとっても韓日間の友好関係は切実だ。『10月のマダン』をはじめ、民間の親善・交流を引き続き強化・拡大してほしい」と呼びかけた。
支部の特色ある活動として、宮城・仙北(新会館を活用し美容講座や手料理持ち寄り親睦交換)、東京・葛飾(年代層に応じた行事を開催)、東京・大田(未来につながるオリニ事業に注力)、神奈川・湘南中部(韓国語講座・料理講座を推進‐財政面でも有効)、長野・諏訪(役員先頭に戸別訪問‐団費集金や団員の声を聞く)、静岡・浜松(組織の必要性痛感‐後継者発掘へ全力)の6支部の支団長が報告した。
呉中央団長との対話・意見交換では、民団財産保全問題と支部会館の活用を中心に次世代育成・オリニ事業の強化問題、「ニューカマー」(新規定住者)の名称問題などが論議された。参加者からは「各地から集まり、強い絆を感じる。毎年このような機会をもうけてほしい」との要望が多く出た。
2日目には「民団の当面課題(重点方針)」(1,民団再生(組織強化)運動2,次世代育成運動3,韓日友好促進運動など)について河政男事務総長が解説。
続いての全体討議では「未来創造プロジェクト本部」の民族財産保全PTについてチーム長の朴安淳中央副団長、同胞社会統合PTについてチーム長の林三鎬中央副団長、次世代育成PTについてチーム長の呂健二中央副団長が、それぞれPTの構成、方針などについて説明。各プロジェクトで、さまざまな質問や要望があいついだ。
各PTは来年2月の第68回定期中央委員会には、それまでの検討結果に基づいて一定の提言を行うことにしている。
なお、開会式での祝辞で金辰植総領事は「在日同胞社会は民団を中心とした団結が重要だ。在日同胞の権益伸長、生活向上へ大使館は可能な支援を惜しまない」と改めて表明した。また「韓日関係の改善・発展へ民団の役割は大きい」と激励した。
19、20日には九州・中国四国地区、11月16、17日には近畿・中北地区の支団長ワークショップが、それぞれ九州幸銀本店、大阪韓国会館で実施される。
(2013.10.16 民団新聞)