掲載日 : [2018-05-09] 照会数 : 12988
ネットワークを広げ同胞の生活を守ろう…民団地位向上セミナー
[ 全国の事務局長が参加し、韓国中央会館で開かれた「在日同胞社会地位向上セミナー」 ]
団員との絆、さらに強化…ホームページを全面刷新へ
民団の2018年度在日同胞社会地位向上セミナーが4月25日、韓国中央会館(東京・港区)で開かれ、全国の事務局長を対象に在日同胞社会の大統合(民団再生運動)を図るための全国戸別訪問運動など今年度の方針を示達した。また、収益事業や民団ホームページのリニューアルについて具体的な取り組みを説明した。
呂健二団長は「民団の実情が一番わかっているのが事務局長の皆さんだ。今年度は全国戸別訪問運動を中心課題にすえて、在日同胞の生活を守る観点から同胞との人間的なふれあいをつくり、人と人をつなぐ全国ネットワーク化に全力を尽くそう」と強調した。
団務示達では、2万世帯訪問について「ネットワークをつくろう!戸別訪問マニュアル」を提示しながら、①既存団員・同胞との接点の拡大と紐帯強化②団員情報の把握深化③組織幹部の訓練強化を目的に、全国の全団員(団費納入世帯)を戸別訪問し、緊急時の連絡網をつくることなどを確認した。
また、2015年に愛媛、16年に静岡、17年に福岡県本部管内で実施した特定地方戸別訪問集中活動の成果を踏まえ、今年度は1地方を選定して実施することを確認。民団との接点が少ない40代から50代の同胞世帯に特化した次世代ネットワーク活性化も同時に図っていくことにした。
民団のホームページを5月中に全面リニューアルする。最新ニュースやイベント紹介では写真や動画を頻繁に掲載し視覚的に紹介していく。地方の活動も随時発信していくため、事務局長の積極的な参与を求めた。
このほか、次世代育成事業について、10回目を迎えるオリニジャンボリーをはじめ、中・高・大学生対象の母国サマースクールに一人でも多くの次世代たちが参加するよう、積極的に呼びかけていくことを確認した。
組織改革委で将来像提示へ
3機関長の公約でもあった組織改革委員会は4月24日の全国地方団長・中央傘下団体長会議で設置が了承され、金泰勲委員長をリーダーに①あるべき将来のあるべき民団像の提示②民団組織の抜本的な見直し③時代に対応した組織改革と整備‐を目的に活動する。
事務局長との意見交換では、戸別訪問調査票に永住カード切替時期を入れること、公館と連携して共同で活動するよう要望が出された。また、組織の危機管理に対して、全国的な情報提供で民団全体が情報共有できるシステムづくりが求められた。
このほか、地位向上セミナーでは映画「焼肉ドラゴン」の監督を務めた鄭義信さんが「10年前舞台で演じた作品が再演、再再演を果たし、このたび映画化された。6月22日に全国150カ所で公開されるが、多くの在日同胞に観てほしい」と協力を求めた。また、時局講演として南北首脳会談をテーマにデイリーNKの高英起東京支局長が解説した。
(2018.05.09 民団新聞)