掲載日 : [2018-05-09] 照会数 : 9966
「終戦」「非核化」が目標…南北首脳が板門店宣言
[ 「平和の家」で共同宣言に署名した後、互いに手を取り合って笑顔を見せる文在寅大統領と金正恩国務委員長 ]
文在寅大統領、今秋平壌へ
文在寅大統領と北韓の金正恩国務委員長は4月27日、軍事境界線がある板門店の韓国側施設「平和の家」で会談し、年内に韓国戦争の終戦宣言を行い、休戦協定を平和協定に転換するため南北米、または南北米中の首脳会談を推進することで合意した。また、韓半島の非核化という共同目標を改めて確認した。
両首脳はこうした内容を骨子とした13項目の「韓半島の平和と繁栄、統一に向けた板門店宣言」(全文別掲)を発表した。
同宣言は「南と北は韓半島の恒久的かつ強固な平和体制構築のため、積極的に協力していく」とした上で、「韓半島で正常ではない現在の停戦状態を終息させ、確固たる平和体制を構築することはこれ以上先延ばしできない歴史的な課題」と明らかにした。
また、南北は完全な非核化を通じ、核のない韓半島を実現するという共同目標を確認するとともに、それぞれが責任と役割を果たしていくことにした。
さらに、南北は韓半島非核化への国際社会の支持と協力を得るため、積極的に努力し、いかなる形の武力も互いに使用しないという不可侵合意を再確認し、これを厳格に順守していく一方、軍事的緊張が解消し、軍事的信頼が実質的に構築されるのに合わせて段階的に軍縮を実現していくことにした。
両首脳は定期的な会談とホットラインによる通話を通じ、民族の重大事項を随時議論して信頼を深め、南北関係の持続的な発展や韓半島の平和と繁栄、統一に向けた良い流れをさらに好循環させていくために努力していくことにした。文大統領が今秋、北韓の首都・平壌を訪問することも決まった。
南北首脳会談では、文大統領が金国務委員長に対して、韓半島の新経済構想を盛り込んだ冊子とプレゼンテーション映像を渡したこともわかった。
(2018.05.09 民団新聞)