掲載日 : [2018-08-16] 照会数 : 11735
韓日友好、同胞の生活、自由民主主義の祖国を守ろう…73周年光復節中央式典
[ 太極旗を手に万歳三唱をする団員ら ] [ 約2500人の団員らが集まった中央記念式典 ] [ 第1部式典は青年会の先導によるシュプレヒコールで締めくくった ] [ 会場と一体になっキム・ヨンジャさんのコンサート ] [ オリニ土曜学校の児童たちによる韓国童謡の合唱 ]
光復節決議 ヘイトS根絶へ全力
第73周年光復節中央記念式典が15日、民団東京本部の主管で開催され、団員ら約2500人が東京・新宿文化センターに集まった。南北首脳会談と北・米首脳会談が開かれ、韓半島の非核化と平和体制の構築に向けた対話が進展する中、当面課題を克服し、よりよい在日同胞社会を築くため、①北韓の一日も早い非核化実行と韓半島に恒久の平和体制構築②同胞の生活を守るため権益擁護の努力と同胞社会の和合と統合に注力③文化振興の促進と次世代育成を通した在日同胞社会の発展に尽力④民族差別を煽り、尊厳性を踏みにじるヘイトスピーチ根絶に全力傾注⑤韓日友好と共生社会を促進するため、韓日友好増進へ積極的寄与-などの決議文を満場一致で採択した。
初めに東京本部の金秀吉団長が「南北首脳会談と北・米首脳会談で北韓の非核化と南北韓の休戦状態終結に向けた協議が行われた。大きな期待をもっている。民団創立から70年もの歳月を経て、在日同胞社会の構成は新規定住者や日本国籍同胞などを含め大きく様変わりしている。多様な同胞を糾合するために、在日同胞の大統合を図ろう」と開会辞を述べた。続いて李洙勲駐日大使が文在寅大統領の「光復73周年慶祝辞」を代読した。
中央本部の呂健二団長は慶祝辞で、「民団活動の中で在日同胞の生活と韓日友好、そして自由民主主義の祖国、この3つを守る」と述べた上で、「南北首脳会で両首脳が韓半島の平和と繁栄、統一のための『板門店宣言』」を発表した。北韓が非核化し、民主化する大きな好機であり転換点だ。韓半島で戦争は二度と起こってはならず、対話と交流を通じて、あらゆる問題が平和裡に解決され、『平和の時代』が到来することを願ってやまない」と強調した。
朝総連に対しては、「北韓の核・ミサイル問題、日本人拉致問題について、朝総連自らが在日同胞社会や日本社会の理解を得られるよう行動すべきだ。『地上の楽園』と宣伝し北送された同胞9万3千人の生死確認と自由往来を、朝総連は責任をもって北韓に求めよ」と訴えた。
当面の課題については、「全国2万世帯戸別訪問活動で、災害時や緊急時にすぐに連絡が取りあえるネットワークを整備しよう。世界記憶遺産となった朝鮮通信使を韓日友好増進のモデルとして活かし、民団が新たな「通信使」の役割を担っていこう。ヘイトスピーチの根絶と地方参政権付与の要望で『共生社会』の実現に向けて一層力を注いでいく」と呼びかけた。式典には、自民党、公明党、立憲民主党、国民民主党、日本共産党の各党代表が出席し、祝辞を述べた。
この後、北韓の非核化実行と韓半島の平和体制構築、権益擁護と同胞社会の和合と統合に注力、韓日友好増進に全力傾注するーなどの決議文を満場一致で採択した。採択された決議内容を、青年会員らが会場全体の団員らとともにシュプレヒコールしたあと、締めくくりは万歳三唱し、全員が太極旗を振り続けた。
(2018.08.29 民団新聞)
第2部では東京韓国学校舞踊部による韓国伝統舞踊、ソプラノ歌手のアン・ヌリさんの独唱、東京韓国学校出身のチェ・ウンチャンさんのパンソリに続いて、トロット歌手として知られるキム・ヨンジャさんのコンサートで会場の同胞が一体となった。