掲載日 : [2018-11-03] 照会数 : 11432
呂健二団長も馳せ参じ東京も始動…まず荒川支部で「2万世帯戸別訪問」
[ 秦富澤支団長(右端)とともに鞄製造業を営む団員宅を訪問する呂健二中央団長(右から2番目)、金秀吉東京本部団長(同3番目) ] [ 呂健二中央団長と金秀吉東京本部団長も加勢 ] [ 戸別訪問出発を前に支部役員ら活動者を激励する呂健二 ]
民団組織をあげて全国展開している「2万世帯戸別訪問活動」が東京本部管下でも大手の荒川支部(秦富澤支団長)がスタートした。2日、呂健二中央団長と金秀吉東京本部団長も直接支部に馳せ参じた。
戸別訪問開始を前に呂健団長は「よく団員から『民団は何をやってくれたのか』と聞かれるが、ヘイトスピーチ対策法の制定をはじめ過去、民団の粘り強い要望活動によって多くの行政差別撤廃を勝ち取ってきたことをしっかり、団員と顔を合わせて説明してほしい」とあいさつ、東京本部の金団長も「民団の活動によって得た恩恵が他の外国人にも与えられているのが現状であり、日本社会からも信頼関係を作り上げてきたことを誇り、民団がつねに同胞の生活を守るために働いていることを強調してほしい」と呼びかけた。
約5300人の同胞が住む同支部には7分団があるが、この日は三河島駅周辺の第1分団管内(東日暮里4~6丁目、西日暮里2丁目)の約50世帯を訪問した。
朴漢奎議長、鄭在桓監察委員長ら支部3機関役員をはじめ、東京本部の部長と中央本部の若手職員らも加勢し、4チームに分かれて団員宅を巡回した。
秦支団長にエスコートされながら呂団長、金団長が最初に訪れたのは、鞄製造業を営む洪淳筆さん(72)宅。作業中だったミシンを止めて、対応してくれた。
呂団長が西日本豪雨をはじめ台風や北海道地震など、自然災害が続いた今年の状況を踏まえた上で「そのような時こそ民団が団員の安否をいち早く確認し、救済活動ができるためにも緊急連絡先を把握している」と説明、支部役員も務めていた洪さんも「そうですね。いざというときにこそ、民団が私たちの支えになってくれる必要な団体ですね」とうなづいた。
訪問を終えたあと、各地チームは支部会館に戻り報告会で秦支団長は「団員とは行事等では顔をあわせていたが、団員宅を知らなすぎた。今後できる限り時間を割いて全団員宅を訪問を続けたい」と意気込みを見せた。
朴漢奎議長も「はじめて顔を合わせた団員も多かったが、相手にとっても私に会うのは初めて。そんな意味でも相手が安心して対応してもらえるよう、最初の話しかけが最も大切だと心がけ、今後も訪問を継続したい」と述べた。
同支部では年末にかけて他の分団地域も訪問を続けていく計画だ。また、東京本部では今月中に各支部と傘下団体役員を集めた拡大幹部研修会を開催するが、戸別訪問についての出陣式も兼ねた説明会を実施する。