掲載日 : [2018-10-15] 照会数 : 11077
集中戸別訪問開始…関東で初陣、民団西東京本部
[ いまも自転車に乗って自前の焼き豚足を売り歩くという崔栄鶴さん(中) ] [ 金日渕さんは毎年1回まとめて団費を振り込んでいる(右) ] [ 鍼灸師とマッサージの免許を持つ裵秀雄さんは崔玉賛議長(左)の訪問を歓迎した ]
民団西東京本部(全實団長)は10日から同本部が直轄する地域を戸別訪問している。「在日同胞社会の大統合(民団再生運動)」方針を受けて戸別訪問を展開したのは関東で西東京が初めて。
対象とする団費納入世帯は約80ほど。本部任職員と支部の実務者が2組に分かれて活動中。11日、同本部の1号車に便乗して昭島市内を同行取材した。活動者は運転手も兼ねる同本部の崔玉賛議長と金錦愛事務局長、武蔵野支部の李必男事務部長の3人。
地元で珍しい焼き豚足を商う崔栄鶴さん(86)。金事務局長が「なにか困ったことがあったらいつでも言ってください」と語りかけると、崔さんはうれしそうに「うん、うん」と何回もうなづいていた。
金日渕さん(70代の在日2世)は市内でこじんまりとした焼肉屋を営む。本部からの役員訪問を喜んでいた。金事務局長も「議長が来てくれてほんとうによかった」とほっとした表情を見せた。
裵秀雄さん(68)は自宅で鍼灸とマッサージの医院を営む。子息の領事業務などで金事務局長の手を借りてきただけに「相談できるのはヌナ(お姉さん)しかいない」と絶対の信頼を寄せていた。
金事務局長は「戸別訪問はかれこれ7、8年ぶりのこと。どんな反応が返ってくるのかと思っていたが、心配することはなかった。やってよかった」と話した。
崔議長は「皆さん在宅していたので助かった。あるおばあちゃんなんかうれしかったのかすぐには帰してくれなかった。もっと早くこういう活動をやらなければならないと痛切に感じた」と語った。同本部の個別訪問は来週まで続く。