掲載日 : [2018-11-14] 照会数 : 10772
次世代育成と韓日親善、70周年で決意新たに…民団5地方本部で記念行事
[ 呂健二中央団長から表彰状や感謝状が贈られた(岡山) ] [ 山口本部の70周年式典 ] [ 鄭夢周副団長から中央団長表彰が贈られた(奈良) ] [ 愛知本部も合流して行われた三重本部の70周年記念運動会 ]
創団70周年を迎えた地方本部の記念式典が奈良、山口、岡山県本部で開催された。70年の歴史を振り返りながら、「次世代育成と韓日友好親善の懸け橋になる」と決意を新たにした。三重は70周年記念「親子・家族運動会」を愛知本部と共催、和歌山本部はスピーチ大会を開催した。来月には長野本部、地震のために延期になった北海道本部は、来年2月に実施する予定だ。
岡山県に西日本豪雨義援金
【岡山】民団岡山本部(金成植団長)は13日、岡山市内のホテルで創団70周年記念式典を開催した。民団中央本部から呂健二団長、韓賢澤副議長、駐神戸総領事館から朴起準総領事、来賓として伊原木隆太岡山県知事、大森雅夫岡山市長、田原隆雄備前市長らが出席した。同本部と支部の役員・団員をはじめ、近県の広島、山口、香川本部の役員、県議や市議を含め185人が祝った。
韓国の夫婦オペラデュエット「ラルーチェ」の歌声でオープニング、その後、婦人会のメンバーも加わった合唱で祝いのムードを盛り上げた。金団長は「この70年間、組織の基盤をつくりあげてきた先輩たちの意志を次世代たちにしっかり継承しよう」とあいさつ、呂団長も「岡山の韓日親善活動は伝統があり、民団は地域社会から確固たる信頼を得ている。今後も同胞と一体となって地域における韓日の懸け橋的役割を担ってほしい」と呼びかけた。
民団組織功労者19人に呂団長から中央団長表彰状と記念品が贈られた。また、今年7月の豪雨災害復旧に尽力している岡山県に対し、本部から100万円が贈呈された。豪華賞品が当たる抽選会で祝賀ムードを盛り上げたほか、会場には70年の歩みを紹介した写真パネルが展示された。
同本部は1948年12月21日、岡山市の劇場で結成。初代団長は朴璨洙氏。
奈良では70年の歴史講演
【奈良】民団奈良本部(李勲団長)は10日、奈良市内のホテルで創団70周年記念式典を開催した。
李団長が「私たち民団はこれからも、国際社会で活躍できる次世代の育成と韓日友好親善へ懸け橋の役割を十分に果たしていく」とあいさつ。近畿地方協議会会長で民団大阪本部の呉龍浩団長は「地域社会と協力し、行政とも共栄共存することが我々の役割。世代交代に対応できるよう共に頑張ろう」と激励した。
民団中央本部の鄭夢周副団長が組織の発展に貢献した8人に中央団長の感謝状、3人に功労を称える賞状を手渡した。李団長からも記念品が贈られた。また、大阪市立大学大学院経済学研究科の朴一教授が「韓国民団70年の歩み」と題して講演した。関係者170人が参席した。
山口本部でも120人が祝う
【山口】民団山口本部(林源玉団長)も11日、下関市のシーモールパレスに120人を招いて創団70周年を祝った。
林団長があいさつに立ち、70年の歩みを振り返りながら次世代育成への決意を述べた。駐広島総領事館の金宣杓総領事は未来志向の韓日関係を築いていくとあいさつ。民団中央本部の鄭夢周副団長、下関市議会から亀田博副議長、県観光スポーツ文化部から繁永俊之審議官、駐下関大韓民国総領事館の山本徹名誉総領事らが参席した。
民団和歌山はスピーチ大会…大阪総領事館と共催
【和歌山】民団和歌山本部(孫文敏団長)は10日、同本部で創団70周年を記念する韓国語スピーチ大会を開催した。駐大阪総領事館(呉泰奎駐総領事)との共催。同本部で韓国語を学ぶ受講生6人が発表した。今年で24回目。初めて和歌山県と和歌山市が後援した。
大会後の記念式典には和歌山県日韓協の小川武会長をはじめ、近隣の兵庫、奈良、滋賀の各本部からも団長がお祝いに駆け付けた。民団中央本部からは鄭夢周副団長が参席し、呂健二団長の祝辞を代読した。お祝いに婦人会和歌山本部がコーラスを披露し、K‐POPダンスやポップオペラの公演も行われた。
三重は大運動会 愛知と共催
子どもたちによる「おやつパン取りリレー」
【三重】民団三重本部(殷慶基団長)は創団70周年を記念する「民団親子・家族大運動会」を4日、四日市市の四日市ドームで開催した。共催団体の民団愛知本部(朴茂安団長)からも11支部370人が応援に駆け付け、合わせて700人の大祝賀行事となった。
大会長の殷団長が「今年は愛知も駆け付けてくれた。お互い汗を流し、楽しい時間を過ごして」と呼びかけた。朴団長は「三重の70周年に協力する意味で参加した。今日は和気あいあいと親睦を深め、競技もがんばろう」とあいさつした。
プログラムは徒競走や障害物競争、大玉ころがし、マラソン、おやつパン取りレース、玉入れなど子どもからお年寄りまでみんなが楽しめる競技が盛りだくさん。大綱引きは三重と愛知が対戦し、「ヨイショ、ヨイショ」の掛け声で三重が勝利した。
アトラクションでは塩浜小農楽隊が「湖南右道農楽」を披露した。最後の抽選会では韓国往復ペアチケットや商品券、お米など総数333本の賞品が配られた。鄭煥星駐名古屋総領事はじめ県議会議員ら多数がお祝いに駆け付けた。
(2018.11.14 民団新聞)