掲載日 : [2018-10-24] 照会数 : 11575
対馬支部(長崎)を結成…地域社会発展に寄与 「韓国人旅行者との懸け橋」も
[ 地元同胞と来賓が出席して開かれた対馬支部設立総会 ] [ 金鍾鎬・初代対馬支部支団長 ]
初代支団長に金鍾鎬氏
【対馬】長崎県対馬支部の設立総会が18日、対馬市内のホテルで開かれ、市内在住の同胞26人が出席した。中央本部の徐元喆事務総長、長崎県本部の姜成春団長のほか、駐福岡韓国総領事館の朴宰弘領事、対馬市観光交流商工部の俵輝孝部長、朝鮮通信使縁地連絡協議会の松原一征理事長らが結成を祝った。初代支団長に金鍾鎬氏、代表監査に夫斗哲氏が選ばれた。
対馬支部の前身は1950年1月18日、同胞300余人が集まり、全国46番目の地方本部として結成された。しかし、同胞数の減少により06年2月23日の第59回定期中央委員会で連絡事務所に改編、中央本部が直轄していた。4月17日に直轄を解除し、業務を再開したが、その後、17年夏に連絡事務所を閉鎖していた。
その後、同市に97年、99年に厳原、比田勝両港に国際ターミナルが開設されて以降、韓国人観光客が急増した。16年には26万人、今年は40万人に達する勢いになっている。観光客を対象にした宿泊や飲食などの観光産業に従事するために韓国からの参入事業者も年々増加している。在住者も140人程度まで回復した。
在住同胞と観光客への便宜供与が必要不可欠になったことから、民団中央本部は17年12月20日、旧連絡事務所を長崎県本部管下の支部として再建する一助として「対馬韓国観光産業の現状と未来を考えるフォーラム」を開催。今年6月には呂健二団長が比田勝尚喜・対馬市長との面談で「対馬に民団があれば市としても助かる」との感触を得ていた。
設立された新支部の活動方針は、同胞宅の戸別訪問実施、韓日友好・共生促進、韓国人旅行者センター開設、韓国観光事業者対策など。金支団長は「増加する韓国からの旅行者と対馬を結ぶ懸け橋としての役割を果たしたい」と語る。
県下4番目の支部誕生に、県本部の姜団長は「早急に支部の事務所を構え、団員間のネットワークを構築したい。旅行者支援センターや朝鮮通信使のおひざ元でもあることから、韓日の行政などとの連携をしっかり図り、地域に密着した民団として前進させていきたい」と抱負を語った。
(2018.10.24 民団新聞)